商業各紙報道記事


【西部日刊スポーツ新聞社,社会■ ,2003年4月22日付け】


松浪議員、まげ切って反省も辞職せず

 保守新党の松浪健四郎衆院議員(56)が21日、国会内で会見し、暴力団員(当時)が会長を務めていた企業に秘書給与を肩代わりさせていた問題について、辞職せず、衆院政治倫理審査会で釈明することを明らかにした。トレードマークの「ちょんまげ」を切り落として「もう一度生まれ変わる」と反省を強調したが、周囲や有権者からはしょせん茶番のパフォーマンスとしてしか受け取られず、風当たりは一層強まりそうだ。


 松浪氏は、ちょんまげを切り、オールバックの髪形に変身していた。19日に切ったという。理由を聞かれると、疲れきった表情で「もう1度、生まれ変わらないといけない」と心境を説明した。しかし、姿形は変えても、肝心の進退について説明にはなっていなかった。

 一連の問題について「自ら政倫審に申し出て一部始終、知る限りのことを証明したい」と主張。「厳しい批判は認識している」としたが「説明責任を果たさないで、ハイ、さよなら、では、本当に罪を犯したという証明になる」と述べ、議員辞職などの形でけじめをつける考えがないことをあらためて強調した。

 「暴力団と今も関係があると思われるのは、20年間教壇に立った人間として大きな屈辱」と話したが「報道されていないことも含めて、政倫審の場でお話したい」と繰り返すばかり。過去に松浪氏も出席したゴルフコンペに暴力団関係者が参加したことがあったことを明らかにしたが、説明責任の実行にはほど遠かった。会見後、政倫審の奧野誠亮会長の事務所を訪れ、開催の申立書を文書で提出。来週以降に開催される見通しとなった。

 会見に先立ち、保守新党は両院議員総会を開催。松浪氏の意向に従い、当分の間役職も停止した。二階敏博幹事長は、辞職問題について「ご本人がどういう判断をされるか」と話すにとどまった。しかし、野党側は「政倫審は疑惑を晴らす場。本人は事実を認めており『疑惑』の段階ではない」と開催反対で一致。議員辞職勧告決議案の提出も検討している。与党内にも辞職やむなしの声が出ている。

 断髪で反省の姿勢を示してはみたものの、国民や国会を納得させることには失敗。むしろ自分の立場を悪くしただけの断髪パフォーマンスに終わった。