2009年12月21日
清潔で公正、民主の革新貝塚市政をすすめる会

貝塚市長選挙に臨む当会の見解と立場について

 10期40年という長期にわたり市政を担当してきた吉道市長が今期で退職することを表明しました。「会」、は吉道市長を2期目から支持・推薦してきた経過から、吉道市政の積極面を評価するとともに、なによりも市民生活の実態から、市政の課題を明らかにし、市民生活の向上、地方自治の発展めざす政策の確立に努めてきました。同時に、その政策を実現しうる候補者の選定作業も行ってきました。

 r会」は暮らし・福祉・子育て支援中心の吉道市政の発展、継承を第一の課題として検討。そうした時期に市長選出馬を表明している吉道市政の推進者であった山中義仁、藤原龍男の両氏から支持の依頼を受けるとともに政策の詳細も示していただきました。r会」は両氏の政策、人柄、実績について吟味し、r会」としての態度決定を行うべく、12月2日に両氏に公開質問を行いました。同時にこの時点でr会」独自の候補者擁立は見送ることにしました。

 その後、双方より公開質間にたいする回答が寄せられました。山中氏については、12月15日に回答を得ましたが、政策、政治姿勢について言及する以前に、過日、新聞報道等で大きく取り上げられた本人の道路交通法違反による検挙という事実によって、市長候補としての適格性に欠けるという判断を下さざるを得ませんでした。

 藤原氏については、12月11日に寄せられた回答、15日、「会」の幹事会への臨席による、一定の質疑応答などで、多くの分野で政策的一致、または近い考えが示されました。一方、藤原氏は政治的立場において「無党派」を表明されていますが、実際は自民、公明、民主党を中心に、解放同盟、市内の地縁団体、経済団体等を中心に選挙母体を確立し、市長選挙に取り組んでいます。

 8月の総選挙では、主権者、国民が自民、公明政権への退場の審判を下しました。自公政権によってもたらされた耐え難い暮らしの苦難、平和への危機を取り除き「政治を変えたい」の強い願いが新しい歴史のページを開かせることになりました。この新しい政治の流れをうけて、「会」の構成団体から藤原氏の「政治的立場」や「政策の一部」にいくつかの疑問点が出されました。

 ひとつは、自民・公明政治への基本的認識、二つ目に橋下大阪府政によるWTCへの府庁移転問題、大型開発中心、関空の軍事利用問題、貝塚市民病院問題等々の府民犠牲型政治への態度、三つ目に同和行政の完全終結の求めにたいする「同和行政は終了している」、「特別対策は実施しない」との説明が、現況の実態を直視せず、今後の方向が明確に示されていない弱点を持っているなどでした。

 国政では激しく対決している自民、民主両党による極めて不自然な相乗りにたいする疑問なども出されました。現実に、今の吉道貝塚市政も日本共産党を含む全ての政党、会派が支持する、オール与党体制ですが、最初からそうであったのではなく、吉道市政の清潔、公正を貫く政治姿勢によって、結果的にもたらされたものでしたこれからの新しい市政運営が問われるている市長選挙において、最初から、様々な政治潮流の相乗り状態が市民からみてわかりにくく、市長選挙の意義や争点が曖昧にされることに危倶を抱くものです。同時に藤原氏の支持母体の政治的立場と同氏が掲げる政策、政治方向との矛盾も明らかです。

 以上の観点から、藤原氏にたいしても支持という立場はとれないというのが、「会」の現時点での判断です。しかし、市民生活擁護の一点で藤原氏が掲げる政策、政治理念、これらが真に貫かれるならば、未来に希望がもてないわげではありません。そういう意味で、我々は、暮らし、福祉、平和を守る、中小企業の活性化など、市民本位の市政発展をめざす視点で、選挙戦とその後の市政運営を「見守る」という立場を表明するものです。

 清潔で公正、民主の革新貝塚市政をすすめる会は特定の候補者の支持、推薦は決定せず、全ての市民の皆様と、一致する要求で引き続き「会」としてかかげた、政策、公約実現のための努力を今後の課題として追求をしてまいります。