[97.10.16 古久保談話]


米軍の関空軍事使用に
断固反対し、その中止を求める



1、防衛庁は、10月16日、「11月4日から滋賀県あいば野でおこなう日米合同演習に参加するアメリカ軍が、関西国際空港に飛来する」と発表した。
 関空開港以来、初めての公然たる軍事使用に怒りをこめて断固抗議し、その中止を強く求める。

1、これまでは自衛隊小松基地を利用しておこなわれていた演習参加米兵の移動を、わざわざ関空に変更するという今回の行動は、「新ガイドライン」に基づく「日米共同作戦体制づくり」の先取りとして、全国各地ですすめられている米艦船の民間港湾への柏次ぐ入港と軌を一にするものであることは明白である。

1、今回の「新ガイドライン」は、アジア・太平洋全域に範囲を広げた、目米共同軍事行動体制の確立をめざすものであり、日本の平和と安全にとって無縁のものであるばかりか、「周辺有事」への協力を口実にした民間港湾・空港までの米軍への「提供」は、大阪府民を危険な戦争に引き込むものであり、憲法の平和的・民主的原則はもとより、現行法体系をも蹂躙する暴挙である。

1、いう迄もなく関空は、「軍事使用」しないことの確認はもちろん、長期にわたる地元住民との論議を経て「公害のない」「地域との共存共栄をめざす」空港として建設された空港である。従って安全な運航を保障する空港として、地元住民はじめ広く国内外の利用者に重大な責任を負っている。それは、戦争遂行やその準備のための軍事使用とは絶対に相容れないことは明白である。

1、住民のくらしと安全、日本の平和を願うすべての人々と力を合わせ米軍の関空軍事使用反対の世論と運動に全力を尽くすものである。

1997年10月16日

日本共産党阪南地区委員会  
国政対策委員長  

古久保 暢男