[しんぶん赤旗、2008年4月18日付け]


泉佐野市立病院総長と懇談

党地区委、宮本衆院比例候補ら  /  医師不足…政治の問題

 大阪府の日本共産党阪南地区委員会は十六日、市立泉佐野病院に併設された泉州広域母子医療センターについて同病院の種子田護総長と懇談しました。宮本たけし衆院比例候補、大塚やすき衆院大阪18区候補、地区内各行政区の党議員ら二十三人が参加し、懇談後、女性議員がセンターを見学しました。

 同センターは、医師不足による市立泉佐野病院と市立貝塚病院の産婦人科の維持が困難になるなかで、産婦人科医の勤務環境や待遇改善、地域の安心安全な分娩(ぶんべん)と未熟児などのハイリスクに対応するとして集約化、重点化して設置されました。

 懇談で種子田総長は、現場では精いっぱいの努力をしていることをのべ、「国は地方自治体に病院の集約化を求めている。現状をしのぐにはよくても、元々それぞれ必要があってできた病院を一つにするのはなにかと問題はおこる。やむなくこういう立場においこまれている。国の低医療費政策がこの現実をうんでいる」と指摘。診療報酬や医師確保、救急医療についても話がおよび、総長は「短期的な対応では根本的に解決しない。これは政治の間題」とのべました。

 宮本氏は懇談にお礼を述べ、「人の命、健康を守ることにそろばん勘定がはいるのはむごいこと。国にも府にも財政的手当てをきちんとさせる立場でがんばりたい」と語りました。

泉佐野市立病院総長との懇談