[しんぶん赤旗、2005年5月4日付け、大阪のページ]


泉大津に9条の会

270人でつどい

 憲法記念日の三日、泉大津市で、「泉大津九条の会 スタートのつどい」が、地元の学識経験者、農業従事者、医師、保健師、元教諭などの呼びかけで開かれました。会場の市民会館小ホールには、二百七十人が集まりました。

 九条の会世話人を代表して、泉大津在住の青山政利・近畿大学助教授があいさつ。地元出身のシャンソン歌手、山中美津子さんが他の予定をキャンセルして出演。反戦歌を熱唱し、会場を魅了しました。保育所の太鼓サークルや女性コーラスの合唱など多彩な企画も行われました。

 泉大津市の開業医で、核戦争防止医師の会(IPPNW)大阪支部運営委員でもある岩崎正氏が記念講演しました。

 岩崎氏は自ら軍医として体験した十五年戦争を振り返り、核兵器廃絶運動にとりくんできた思いを語り、「九条をもっているのは日本だけ。守ることができるのも日本だけ。青い地球を守るために、今こそ思想・信条を超え九条を世界に広げていこう」と呼びかけました。

 全員で九条の一項と二項を唱和。参加者が思い思いに語りました。
 一人は「この道はいつか来た道いくさみち 行きて帰らぬ人 何百万」と自作の句を披露。小学校の警備員をしているという人は、自らの戦争体験を語り「ピカピカの一年生を見ていると本当にかわいい。この子たちの目を戦争で曇らせてはいけない」と語りました。

 最後に「広く市民との話し合いをすすめ、賛同者と圧倒的多数の署名を呼びかける」などとした九条の会の申し合わせ「ひろげよう平和のわ」が提案され、満場の拍手で確認しました。