(しんぶん赤旗、2004年12月4日付け、[大阪のページ])

一期島の安全対策が先決

大阪市議団
関空の地盤沈下を視察

 日本共産党大阪市議団は二日、関西国際空港を訪れ、空港島の沈下状況や二期工事現場を視察、調査しました。視察には、姫野浄、下田敏人、矢達幸、渡司孝一、長谷正子、稲森豊、江川繁、山中智子、小南かおるの各市議が参加しました。

 市議団は、旅客ターミナルビル地下一階にある不同沈下に対応するジャッキアップシステムを見学し、対策の方法などの説明を受けました。建物の不同沈下の対策として最下階の柱をジャッキで持ち上げ、鉄板を何枚も挟んで高さ調整しています。見学した柱には高さ調整用の鉄板(厚さ十六ミリ)が六枚さし込まれていました。

 今年六月の観測で十三メートル六十センチ沈下していた空港島内の沈下量観測点を視察。測定方法の説明を受け、沈下予測などについて質問しました。

 沈下対策の止水壁工事現場と二期工事現場を見学しました。

 市議団の下田敏人幹事長は、「地盤沈下、不同沈下の状況はすさまじい。抜本対策がいるのではないか。二期島の建設よりも一期島の安全対策が必要だ」と感想を語りました。