【東京新聞,政治,2003年5月22日付け】
「断る勇気なかった」
秘書給与肩代わり 政倫審で松浪氏釈明
衆院政治倫理審査会は二十一日午後、暴力団関係者に秘書給与を肩代わりさせていた保守新党の松浪健四郎氏に対する公開審査を行った。松浪氏は反省の意を示す一方、「暴力団関係者だと確認する手段がなかった」と釈明。野党の議員辞職要求は「さらに精進を重ね、国民の負託に応える」と拒否した。
審査冒頭の二十分間の弁明などで松浪氏は、秘書給与を肩代わりさせた相手が暴力団関係者と分かった後も、すぐに断らなかったことについて「勇気がなかった。円満に解決していきたかった」などと説明した。
指名手配中だった暴力団関係者の談合事件について大阪府警に問い合わせたことも「軽率だったが、捜査妨害とか、捜査状況の照会ではなかった」と主張した。
肩代わりさせた給与を政治資金収支報告書に記載しなかったことについては「法律の十分な知識がなかった。初当選時でだらしなかった」と述べた。
暴力団関係者に金を返そうとしたが、「返す必要はない。今までの話はなかったことにしよう」と言われ、受け入れられなかったと説明する一方で「法律を理解するにつれ、(報告書を)修正すべきだと思ったが、(暴力団関係者との)約束を破ることになり、再びトラブルを招く」と述べた。
野党は松浪氏の弁明に対し「知らなかったでは済まない」「信用性がない」と強く反発。松浪氏の早期議員辞職を要求して衆院予算委員会での参考人招致などを要求していく方針だ。